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 近年、医療を取り巻く環境は厳しさが増してきており、病気になって初めてその実態を知り、驚かれる患者や家族も多いようです。そのような中、医療制度の疲弊や地域医療の崩壊という言葉が巷を賑わしており、医療提供者の大部分も同じような問題意識を抱えていると考えられます。また、数年おきに大きな医療制度改革案が政府機関より示されることが続いており、施政者もやはり医療に対する課題を同様に認識していると理解できます。

 では、医療システムの弱体化を招いた原因として何が挙げられるのでしょうか。高所大局的な観点から整理を行うならば、医療技術の革新による医療の高額化および高齢化の進展に伴う需要増などによる医療費の増加に対して、臨床現場が必要とする各種の社会資源の投入が十分でないという経済的な要因が挙げられます。もちろん、この他にも様々な要因が挙げられますが、医療資源の規模や配分の問題が医療の機能不全に占める割合は年々高まっているようです。

 さて、医療に関わる社会経済を適正に論じるには、どのような点に留意をすべきでしょうか。最も大切なことは、診療サービスの「価値(Value)」を定量化し関係者が共有することにあります。この医療の価値(Value of Medicine)を明らかにし政策などに反映しようという試みは、世界でも一つの潮流になりつつあります。すなわち、患者の目線や国民の立場(アウトカム志向の視点)から医療の価値を論じた上で、貴重な医療資源の確保に努め、より公平に活用する時代が到来したと言えます。

 以上のような背景のもと、患者が新たな医療技術や必要とする医療サービスに適切な負担で迅速にアクセスできるよう、医療の大切さや有する価値を明らかにし、我が国の医療を支え育む活動を目指したいと思います。そこで、医療に関わる課題の結節点となりえる患者および将来は当事者になる市民と医療者が手を携え、立場を超えて関わる理論の構築や根拠の集積を目指します。具体的には、学界などの助言や支援も得ながら、医療保険などへの理解を患者自身が深め意見を発信する機能整備を行っていきます。

 国民皆保険制度などの世界に冠たる我が国の優れた医療を取り戻し守っていくには、医療関係者のみならず患者や国民が一体となって、立ちはだかる課題に正面から向き合う必要があると推察されます。本会における検討や研究成果の積み上げにより、医療のさらなる向上、発展、ひいては国民福祉への寄与、貢献が大いに期待されると信じます。

平成28年1月31日
会長 川島康生

当会の基本概念

会の全体コンセプト

会の全体コンセプト

会の初期機能(狙い)

「医療の価値を考える受け皿とそれを発信する説明力の提供:3つの柱」

患者の医療に対する想いを表現する ⇒ 医療の価値の定量化を推進

保険収載や各種基準について考える ⇒ 患者目線の環境整備の検討

上記テーマに関し合意形成を進める ⇒ 学術的に議論を行い説明化

会の概要